バセドウ病と妊娠出産

妊娠出産にバセドウ病はどのような影響があるのか?

バセドウ病は妊娠出産にどのような影響があるのか?

バセドウ病とは、甲状腺機能に異常が出る病気です。治療のために何年もの間、薬を飲み続けている方も珍しくありません。

 

このような状態が続きますと、子どもの妊娠出産は大丈夫なのか不安になるものですし、遺伝も気になります。

 

しかし実際には、バセドウ病だからといって妊娠や出産をためらう必要はありません。

 

ここでは、バセドウ病を持つ方が赤ちゃんを産む場合は、どのような点に気をつければよいのかについて書いてみたいと思います。

 

治療中であっても妊娠や出産を諦める必要はありません

抗甲状腺薬を服用してのバセドウ病治療中であっても、医師の元で十分な治療を受けていれば問題はありません。

 

治療薬である「抗甲状腺薬」は副作用のある薬ですが、子どもへの影響は少ないと考えられています。

 

大切なのは、お母さんの甲状腺ホルモンの量です。

 

バセドウ病の影響により、甲状腺ホルモンは過剰に分泌されてしまいますが、これを正常な量まで抑えなければ、流産・早産のリスクが発生します。

 

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子どもへの影響はあるのか?

バセドウ病は、親から子へと遺伝している可能性がある病気です。

 

親がこの病気を発症していれば、その子どもの発症率はそうでない場合にくらべて高まると言われています。

 

しかし、バセドウ病は遺伝以上にタバコの影響をより多く受けやすいと言われています。

 

そのため、妊娠出産を控えるほど遺伝的な要因を深刻に考える必要はないといえます。

 

この病の方に特有の「TSHレセプター抗体」の影響により、生まれてきた赤ちゃんが出産後に甲状腺機能亢進がみられる場合があります。

 

その多くは一時的なものですぐに回復しますが、経過を観察する必要があります。

 

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「TSHレセプター抗体」とは?

外部から侵入する細菌などを排除するため、私たちの体には免疫機能が備わっています。

 

しかし、まれにこの機能が異常な行動をとる場合があり、これにより発症する病気を総合して「自己免疫疾患」と呼びます。

 

バセドウ病の場合、この免疫機能が自身の甲状腺を攻撃対象とみなし、抵抗物質「TSHレセプター抗体」を作り出します。

 

この抗体が甲状腺を刺激してしまうことで甲状腺機能亢進となり、さまざまなトラブルが生まれるのです。

 

TSHレセプター抗体は、お母さんの体内から赤ちゃんへ移行していきます。しかし同時に「抗甲状腺薬」を服用しているはずなので、その影響は少ないとされています。

 

仮に赤ちゃんが甲状腺機能亢進を発症しても治療は可能です。

 

医師との連携が大切

妊娠出産時には、担当の医師へかならず病気の相談をすることが大切です。

 

妊娠中は甲状腺ホルモンの量が変化するため、お母さんの状態を確認しながら進めることになります。

 

病気であるがゆえに妊娠しにくいということもなければ、健康な方と同じ元気な赤ちゃんを出産することができますので、安心して下さい。

 

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